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100周年の顔~NHKドキュメント雑感~

「蘭寿とむがいた」

100周年のトップのツボを
キチンととらえていたドキュメントだと思った。

宝塚のトップ5人を見渡し、
非常に冷静な視線というか、
よく理解してる方が制作した気がする。
ただ「一般の人にむけて放送されたなら、
やはり特殊な感じ」には写るだろうなと思う。
100年続いたからこそ「先入観」は簡単には変わらない。

宝塚の「顔」となっている柚希礼音。

「卒業」するトップ蘭寿とむ。

壮一帆の、伝統を継承させようとする姿。

興味深かったのは、トップ娘役を「相手役」としてしか紹介しなかったこと。
意図があったんだろうか?

また現在こそピラミッド形式だけど、
以前は、そんなスタイルをとってなかったことは、
「宝塚」を知らない人にはどーでもいことなんだろう。

月組の稽古場。
すみれ先生の厳しい指導。
でも、あれで普通。
普段、どれだけ甘いんだろうかと思った。
宙組の榛名先生の指導。
テルは、オスカルに向き合おうとしてる姿が
まだ見えた。
ダンス指導のあと、息もできない生徒たち。
「これが当たり前やねんよ!」とゲキをとばす榛名先生。

真剣な舞台作りを久々に観た気がする。
スカステのぬるい稽古場と違いすぎる。

NHKだから特別、ということではありませんように。

昔の稽古は本当にきつかったそうです。
特にダンス。
蘭とむの台本に書き込みがありましたが、
ダンサーさんと仕事したときも、
同じような図を書いてたのを覚えています。

ものすごい振り付け師がいた頃、
生徒さんは大げさでなく、体のあちこちを痛めたそうですが、
それによって「シャンゴ」という名作が生まれました。

今の宝塚にたくせる「希望」は何でしょうか?

蘭寿とむの次期は明日海りおです、という引継ぎのシーン。
あのときの硬い表情の蘭とむが印象的でした。

番組でさらに彼女は語ります。
「トップになることは辞めることだ」

だからこそ、その1作1作が大切で愛おしい。
その気持ちは、トップだけでなく、組子さんにも感じて欲しい。
それは観てる側に必ず伝わるものだから。

また、柚希が歌の稽古に励むシーンにも胸が熱くなる。
ああゆう稽古をしないといけない人は、
もっともっといるのになあ、と。

月と宙は、トップになってから教わることではないことを、
今更やってるのが
「今まで何をやてきたんだ」と思ってしまった。
まだ、テルは「オスカル」への執着が感じられたんだけど、
月は、やはり若いんだから、
先の先輩たちの100倍稽古して当たり前だと思う。
あと、大介氏の演出指摘の甘いのとか。
演出家は「生徒」の個性を見抜けないといけないと思う。
自分の趣味を生徒にやらせることは「演出」の仕事ではない。
それがわかっていない方が多いなあと思った。
だから、OGの方の指導が生徒に説得力があるんだな、と。

再度、蘭寿の顔を思い浮かべる。
絶滅危惧種が去っていく。

昔の生徒さんの、トップさんの、いいところを引き継いだ彼女が、
去ってしまう。
次世代の花組がどうなるかは、わからない。

壮一帆も卒業してしまう。
そして、これまた、先輩のいいところを受け継いでいた
未涼が去ってしまう。

スターは、必ず生まれるが
今回ばかりは、柚希が「卒業」したあとのビジョンが
本当にわからない。

宝塚はいいところ、だったと過去形になりそうです。

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非公開コメント

私も

ナレーションでは「厳しい」とありましたが、取り立てて厳しいとは感じませんでした。
一つのことを突き詰める-のですから・・・。

榛名先生に指導を仰ぎ、榛名先生の指摘に対して、「はい」と声に出して返事をし、ダンスで応えようとしていた鳳稀さんや宙組に対して、尚先生の指摘に曖昧な表情しかしていなかった龍さんが気になりました。
礼儀正しさが宝塚の良さだったはずなのに…。
あれは尚先生に対して失礼ですし、ああいうトップの背中を観なくてはならない月組子たちは本当に気の毒だと思いました。

はじめまして。

古いファンは頭が固いんですかね。

というか何年後かに同じようなこと書いてるあなたが目に見えるようですわ。

明日海が辞めた後のビジョンがわからない。と。

最後に。
こういう毒舌のブログにコメント欄があるのが素晴らしい。

無名へ。

新しいファンは頭がやわらかいんですね。

というか毎日ブログを検索しては

同じようなことをかいてるあなたが目にみえるようですわ。

最後に。

わざわざ書き込みすることが素晴らしい。

ゆららさま

コメントありがとうございます。

何でしょうか、今ではここにコメントされてるように
頭が固いらしいワタクシ世代には、
頭の中が豆腐みたいな若い方が応援するジェンヌさんへの
言葉が、ちくいちが気にいらないみたいですよ(笑)

「当たり前のことの定義」
教えてもアレでは、すみれ先生も教えがいがないでしょうね。

今の宝塚だけでなく、今の宝塚ファンの
ドキュメントもみてみたいと思いました。

昭和の振付

今のカウントでとにかく早くシャープに踊る事がカッコ良い時代とは違い・・・ダンスのゆっくりしポージングの中にこってりと感情表現と身体表現が込められていて、タイミングだけはかって四苦八苦している、今の躍り方ではキチンと表現できないことが・・・この画面をみてよくわかりました。
 動作を粘り大きく使い力を抜かない・・・
一見振り数は少なくみえますが、皆息が上がっていましたね。
体を苛める踊り方なのかもしれませんが、今の人はその間あいを埋められず楽に踊るから・・・スカスカして見えていたんですね。
非常に興味深かったです。


No title

初めまして。
記事の更新をいつも楽しみにしています。初めてコメントさせていただきます。


最近は不可解な人事や、実力のある人が機会を与えられずに退団されてしまい以前より見ごたえのある公演ではなくなってしまったなと感じています。蘭とむさんはじめ、宝塚らしいスターさんがどんどんいなくなってしまい、さみしい限りです。

蘭とむさんの退団で、宝塚からは足が遠のきそうです。どうなってまうのか宝塚・・・。

クロさま

コメントありがとうございます!

はい、そうです。
非常にラクな方法で今は踊っておられます。

高度な振り付けは、踊れる生徒が少ない。
ムリにやらせようとすると嫌がるし、
下手すると「親」がでてくる。
「労働基準」を持ち出してくる。
そんな時代でございます。
可愛い娘でも、宝塚に入れたからには
「芸の道」に入れたと思って、
励ますのは「昭和」で終わったようです。
本気で、難しい振りをやろうとするトップは
ワタシは蘭とむ、そしてレオン君で終わって
しまうんじゃないかと思います。

ダンスも歌もあまりに「感情」のない方が多いですもんね……
榛名先生の姿に賛否あったようですが、
もし彼女が指導をやめてしまうと、
じゃあ、それを受け継いだ生徒はいるのか?
或いは最初の振り付けを越えるような
「新しいダンス」を創作できる人がいるのか?
はなはだ疑問です。
たくさん「ベルばら」は上演されてますが、
榛名先生以外、指導する方はいないんですかね。

すいません、さすがNHK。全国区。
色々話題になってたので、つい語ってしまいました(笑)

おさるさま

はじめまして。
読んでいただいてありがとうございます。

ワタシもほぼ同感です。

初めは「お嬢さんの学芸会」でした。
温泉の余興を100年」かけて
「エンターテイメント」にした歴代の方々。
しかし、今は、初心に戻らなくていいのに(苦笑)
「学芸会」になってきてます。

見ごたえあるものを見せてくれる生徒さんは、
どこかにいる!と思いたいのですが。

コメントありがとうございました。

No title

ナムタン様初めまして。いつもブログの更新を楽しみに拝読しております。
私自身はかれこれ10数年以上劇場から足が遠のいておりますので、
今回のスペシャルはほぼ一般人の目線で視聴していました。

宝塚を特集した番組は過去にも多いですが、この番組は比較的シビアな視点で制作しているという印象を受けました。
まず、5組トップ全員に密着取材をしたとのことで、個々のトップさんの持つ熱量が、画面を通して容赦なくさらけ出されていましたね。
円熟して組子をグイグイ引っ張っているトップさん、自身が未熟なゆえに組の空気を作れないトップさん。トップという存在を通して、その組の現状までも透けて見えるようでした。

100周年というお祭りムードだけではなく、「トップの影」の部分をあえて見せていましたよね。
ナムタンさんも本文に書かれていたように、まだトップの座にありながら、次期トップが組子に迎えられる場に居合わせる、その瞬間の蘭寿さんの表情がクローズアップされたのはとても衝撃的でした。
佳き伝統を担ってきたトップスターが去るとはどういうことなのかが強烈に表現されていたと思います。
それと対比するように、未熟な若いトップたちが宝塚の将来に対して2つの方向性を見せる。
これからの宝塚はどちらに行くのでしょうね。制作側は宙のトップさんの姿で将来への希望を提示しているのかなと思って見ていたのですが。
それにしてもしばらくみないうちに素人のようなトップさんが現れてしまったのですね。番組側もこのトップさんをどう扱うか苦心しているのがよく解りました。
現状の宝塚を様々な切り口から映しているであろう、見ごたえのある番組であったと思います。

くうさま

どうもはじめまして。
コメントありがとうございます。

そうなんですね~
色々見方や感想がありますよね。

ワタシはファン以外、観る人はいるんだろーか?と思ってました(苦笑)
「影」の部分はワタシも共感します。お祭り的でなくて良かったです。
ただ「夢の世界」なんだから、舞台裏をみたくなかった、という意見もみて、
「そんな子供みたいな意見もあるんだ!」と思いました。
自分は、宝塚は閉鎖的になってはいけないと思うので、
どんどん全国でドキュメントしてもいいと思います。

宙組さんが希望、かは、すいませんがワタシはわかりません。
でも、必死に取り組んでるテルや宙組子さんは
良かったと思いました(特にダンス指導後の生徒さんの姿)

コメントありがとうございます。

はじめまして

いつも全く同感!と読ませて頂いております。

私は汀夏子さん現役時代からのファンです。
特にご贔屓のいない今でも宝塚は見に行ってるのですが
ここ数年は舞台の雰囲気がちょっと
変わったなぁと痛感してます。

軽々しいとでもいうのでしょうか…
蘭とむさん、壮さんあたりはまだ良いのですが…

それでも汀夏子トップ時代の雪組の層の厚さ、出演者の情熱と一体感、客席との一体感、適材適所の配役、どれをとっても今の宝塚とは桁違いです。
二番手をきちんと勤めてキャリアを積んでからのトップでないとダメだと思いますね~

番組の中のすみれ先生に対する龍さんの態度は
なんであんたみたいなおばさんの踊りおどらなきゃいけないのよ
っていうふうに見えてむかっとしました。
今の現役ですみれ先生や但馬久美さんほど踊れる人がいるでしょうか?

最近の人はかつてのトップさんと違って、宝塚で燃え尽きるなんてことはしたくない、芸能界への足がかりだからなるべく宝塚の匂いをつけたくないという考えだそうです。

寂しい限りですし
指導者が甘すぎるのでは?と思います。


mippy さま

はじめまして。
コメントありがとうございます!!

「宝塚で燃え尽きる」

わかります!!!

そんな人、今では珍しくなりましたね。
宝塚愛が薄いトップさんがいることにびっくりです。

指導する側だと、
会社でもどこでもそうだと思いますが、
教えていても覚えてくれなかったり、
ツンケンされたら、いやになると思うんですよ。
それが今の生徒さんには多くて、
教える方も、いやになるんじゃないでしょうか?

すみれ先生、よく我慢されてると思いますよ。

おっしゃるとおり「薄い」ですね。
イコール「見ごたえ」がなくなってるということに
気づいて欲しいです。
プロフィール

ナムタン

Author:ナムタン
宝塚歌劇の批評、芝居のお話などを書いてます。
自己紹介なしのコメント、
不快になるコメントなどは
削除、通報いたします。
また名前が名乗れるのであれば、
ハンドルネームもお願いしますね。
最低限のネチケットは守っていただきますよう
お願いいたします。

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