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役者のシワ~剣幸②~

ワタシのいう「役者」と思うのは、
芝居してるときだけが「生きてる」みたいな人。
「女優」さんとはチト違う。

そしてウタコさんは非常に「役者」だと感じる。

「新・お宿かわせみ」を昨日見た。
ウタコさんが出るからだ。
したがって「お宿かわせみ」がどんなドラマか知りません。
ごめんなさい。

ウタコさん演じるおたねさんは、
「次から次へと男を変えて生き抜く女」

ほうほう。

なんか生き別れた子供が切られて、
お宿「かわせみ」で治療してると知り、
いてもたってもいられない。

はいはい。

そこで、仮病を使ってお医者を呼んで、内情を探ってみたりして。

ふんふん。

まあ、こんな感じで観てました。

着物の着こなしがきれいとか、
特に羽織の色「アイスブルー」?(すんんません、色知らずで)
それがすっごくキレイで、あんな色の羽織欲しいけど、
やはりお高いのかしら?などと思いながら。

物語は終盤にさしかかり、
子供を助けるために、おたねさんは、
身を投げ出すんですわ。

ここで、子供の腕にだかれて、
「おっかさん!」
「いままでごめんよ」
みたいなので、終わってたら、
「ああ、時代劇見たなあ~」で終わってたんですが、

ウタコは違う。

大文字にしてしまった……

どこに「すごさ」を感じたかといいますと、
まあ、子供をかばい、その子の腕に抱かれるまでは、普通なんです。

「母上!」
「お前が無事でよかっ……た」(カクッ)

そこからのカメラが長い長い!!
たぶん、普通は

(おたね、息絶える。
シーン22 乱闘。)

みたいに、次のシーンにカメラはいくと思うんですが、何でか長い。

そしたら、息絶えたあとから、
おたねさんが涙を一筋、流したんです。
そう、死んでからね。

ソレ見て、
「をを、ウタコ最高!!」と思いましたよ。

演出なのかはわかりません。
が、息絶えたあとから、頬に涙が伝うなんて、
ものすごく美しいシーンだと思うのです。

ここのシーンだけでも、見てたかいありましたし、
まだ見てない方には是非見ていただきたいんです。

時代劇は「情感」の宝庫です。
原作も美しいし、その時代に生きた人間の描き方が、
現代小説の人物造詣より、
何倍も深いんですね。
平岩弓枝作品は、あんまり読んでないんですが、
これは、暇ができたら読みたくなりました。

話を戻します。

死んでから、泣けるウタコさんを、役者やと思うワタクシ。

彼女は、「マグノリアコンサート」でも思ったのですが、
「手」が働く人の「手」なんですよね。
普通に。

年齢をきちんと重ねた人の手のシワは、
むしろ自然で美しい。
写りが良すぎて、少し手アレしてるトコも見てしまい、
こりゃカッコええわ、と思った次第。

宝塚時代を知る人は、いやかもしれないけど、
この方、お顔のシワさえ年相応なんですよ。

バリバリの「男役」時代をしらない自分にとっては、
むしろ、自然に年を重ねてる剣幸を
素晴らしいと、思うのです。

もちろん、エステに通い、美しさに磨きをかける「女優」さんも
否定はしません。「美しくあること」が職業だからです。

でも「役者」に比重をおいている剣さんには
エステは必要ないのかもしれない。
ツメの甘皮の処理すら、しなくていいと思う。

シワが自然な役者でいて欲しい。
心から思う。

しかし、シワシワ書いてるが、
さらにすごいのは、
キチンと舞台で、結果を出してるところです。

最近では、富山発のミュージカル「ハロードーリー」が
「ミュージカル」誌で、作品賞2位、女優賞では1位。
また読売演劇大賞最優秀女優賞も受賞されました。

賞だけが舞台のすべてではないと、ワタシは思いますが、
これは、富山以外では東京で、たった3日しか公演されなかった作品。
それが1位をとることは、賞賛に値することです。

たぶんウタコさん自身は、目の前の台本が大事なタイプかと思うし、
受賞してルンルンしてる彼女は想像できない。

あくまで、役に誠実に、
それこそ「清く正しく美しく」生きてる役者、
それが、ワタシのなかの剣幸。

この先も彼女は「こまつ座」さんの「兄おとうと」で全国を回る。
100周年にふさわしいトップの1人でありながら、
祭典以外で、観る機会のないのは、寂しい気がするが、
心配するなかれ。

ウタコはやってくれる。

彼女が演じることを辞めない限りは、
必ず何かをファンにもたらしてくれる。

剣幸は、そんな役者だ。

顔のシワさえ美しい。
本当に稀有な役者である。
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私は

退団されてからの剣さんが好きです。
宝塚時代も良いお仕事されてたとは思いますが
残念ながらその頃はまだ宝塚に目覚めていなかったので。

ドラマやミュージカルの他、ラプンツェルの母ゴーテルの吹き替え等も好評で幅広く活躍されてますね。
トップを5年もされてたのに、宝塚臭が薄いところも好きです。
トップ時代の長い方はどうしても宝塚から離れられないというか
いつまでも宝塚の周辺をうろうろしているように思えて
私好みではありません。

「新・御宿かわせみ」見ました。
平岩弓枝さんの原作も好きで江戸時代のもの(剣さんご出演のものは明治時代になってました)はすべて読みました。

原作ファンも多く、注目度の高いドラマですが剣さんは
「御宿かわせみ」の世界で実力を発揮できていて流石だと思いました。
起伏の多い、演じ甲斐のある良い役でしたね。
岸恵子さんも出ておられましたが存在感で全く引けをとらず
そのことも嬉しかったです。

No title

シワの話が出ましたので、ウタコさんの美貌の話をさせていただいてよろしいでしょうか

 先日おばさんファンばかりで寄り集まった時に、ウタコさんの美貌の話が出ました。
 今これだけお綺麗なのは素材がバカとよろしいからで、
下級生時代の美貌の目立ち具合は、近年劇団の持ち上げていたタニどころではなかったということで、おばちゃんたちは一致しました。
 一人だけ特別に美しくて目につくことではウタコさんほどの方はいなかったように思います。
 とにかく一人だけ違うんですよね。これほど綺麗なら逸材と称しても当然というくらいの目立ち方でした。

 長いこと宝塚を観てきて、本当に美しかったと断言できる数少ない方の一人です。
 やはり美しいと王子様でも一目ぼれしても光源氏でも許せます

めいさま

コメントありがとうございます。
今、私の大好きな役者さんなんで、
すごい嬉しいです!
「宝塚臭が薄い」がツボです。
的を得てると思います。
おっしゃってるコトもわかります!!
いいですよね~
また、語ってください(^^)

えむさま

ををを!
以前もウタコさんの美しさを褒めてらしたですよね。
よほどキレイな方なんですね~

えむさんのブログでの「美」の語りを拝読してるんで、
よ~く伝わりました!!
ありがとうございます!!

初めまして

ナムタンさん初めまして
ウタコさんの事が書かれていて嬉しくなり書かせてもらっています。
ナムタンさんの初恋ジェンヌかターコさんならあたしにはウタコさんです。
ウタコさんの光源氏のエロさが大好きでした。今でもウタコさんの源氏の君を
越える人はあたしの中にはいません。もし機会があればウタコさんの光源氏を見て感想を書いて頂ければ嬉しいです。ナムタンさんの文章の運びが結構好きです2ちゃんねる何てこれからも気にせず頑張ってください。乱文失礼しました
yuki

No title

ウタコさん考察、嬉しく拝読しました。

お人柄で思い出すのは好きなお花はスイトピーと仰って・・・。

当時は生徒さんにお花を贈る事が日常的でした。

今思うに、学生もいたファンの負担にならないよう気遣いだったの

かな・・・と。

いい意味でファンには『普通』」の感覚の方だったと思います。

バウ初主演の達者な役者ぶりにびっくりして仰ぎみた事が思い出さ

れます(笑)

YUKI さま

どうもはじめまして!!
初恋の君なんですか!!
素晴らしい……
残念ながら「新源氏物語」は
引越しの際に、消えてしまい、
今はスカステさんが放送する映像が頼りです(涙)
「花の指定席」でやってませんでしたか?
(違ってたらすいません)

もちらん、観られたあかつきには
勝手に記事を書いてると思います(笑)
またウタコさん話をきかせてくださいませ(^^)

akiさま

コメントありがとうございます!

「スイトピー・ウタコ」ですか。
なんかありそうな品種ですね。
これから時々、こう呼びます!!

現役時代から、達者な方でしたか。
ずっとファンでおられる方からも、
そうお聞きしてましたが、もちろん「信用」してないとかでなく、
実際自分の目で、確かめて観てたら、本当に上手くて納得した次第です。

よろしければ、またお聞かせくださいね(^^)

No title

はじめまして。こんにちは!
わたしは少女時代から宝塚ファンで、社会人になってからは宝塚で歌劇の仕事をしておりました。
好きなジェンヌさんはおりましたが、今はもう宝塚を観ておりません。
五組体制になった頃から社内のシステムも大きく変化し、歌劇団の切った舵も生徒を大切にしているとは思えなくなってきて、このままだと宝塚を好きだった自分を後悔しそうな気がして、自然と離れてしまいました。

今日は96期のことがふと目に入り、調べているうちにこちらのブログに辿り着きました。
もうすっかり離れていますので誰が誰やら・・ (かろうじて今のトップスターの予科生時代を知っているくらいという^^;)
色々あったんだなあ・・という思いと、きっぱり線を引いたあの時の自分の判断力を密かに褒めております。
本当にあのまま宝塚にいたら、たぶん自分自身も辛かっただろうと。
音楽学校や歌劇団だけではないんですよ。似たようなことが裏方のわたしたち職場内にもありました。被害者さんと同じような(あそこまで酷くありませんでしたが)体験をした身としては、とても他人ごととは思えず泣いてしまいました。
劇団共々、表に出てこない色々は大小様々ありましたが、96期生の事件を知って、心癒される空間だった宝塚という場所がとても遠い時代のものになってしまった気がして、残念な思いがしています。


さて。関係ないお話が長くなりました。
ウタコさん!大好きなスターさんでした。
とても優しくてあたたかくて、ウタコさん時代の月組はトップスター以外の生徒さんが活躍できる場が多く、それはウタコさんご自身の思いも反映されていたと聞いています。
わたしは涼風真世さんのファンでしたが、時代としてはウタコさんがトップ時代が黄金時代でした。
厳しさと愛情を感じられる、そんな時代の宝塚がわたしにはとても懐かしく、いつまでも忘れられません。ファンにとっても宝塚は青春の思い出です。
いまでもあの頃の宝塚の話ならば徹夜しても語り終わらないくらいに愛情たっぷりです。
ウタコさんのしわはとても美しいですよね。
飾らない人柄と細やかな心配りの出来る方でした。そんなウタコさんの生き方が美しいしわを刻んでいるのだと、そんなステキな人だから宝塚のトップスターなんだと嬉しく思います。
同じく、大浦みずきさんも大好きなスターさんでした。あのお二人は特別な存在です。


また少しずつ他の記事も読ませていただきたいと思います。
ありがとうございます^^


長文失礼いたしました。

USAさま

こんばんわ。はじめまして。
さきほど、ブログも少し拝読いたしました(^^)

歌劇でお仕事されてたんですか。
大変そうですね(苦笑)
いつか、お話きかせてください。

では、ウタコさんはなしを!!(おいおい)
もう、お気持ちはわかります!!
USAさんも「シワ」を愛する方ですね!!
同士!!
シワがOKなら、どんなウタコ話も大丈夫ですね(笑)
いや、あんまりシワシワ書いて、
ワタクシのヅカねえさんから、怒られるんじゃないかと、
ひやひやしてます、そのくせ書いてますが。

現役時代は、私も当時の友人の影響でカナメさんを観てました。
あの頃はまだ、ウタコさんが持つ「エロ気」に気づかなかったんですね。
残念なワタシです。

当時のTMP音楽祭でのナツメ&ウタコの並びは大好きでした。
本当に、組子をまとめる、または組子が自然にトップさんに
ついていってた素敵な時代だったと思います。
確かにあの頃をみてたら、今はとても哀しくなりますね。

また、いつでも語りにいらしてくださいませ。

私は逆に タカラヅカ男役バリバリのうたこさんしか知りませんが
大地真央のスカしや間を生かしたのは うたこさんの上手さあって引き立てられ
うたこさんのネイサン デトロイドは最高!でした。くささや渋さ フィナーレの役そのままの歌い方
ハートジャックの龍の服の場面
もちろんミーマイのビル
南太平洋
小学生ながら強烈に心に残っています!
プロフィール

ナムタン

Author:ナムタン
宝塚歌劇の批評、芝居のお話などを書いてます。
自己紹介なしのコメント、
不快になるコメントなどは
削除、通報いたします。
また名前が名乗れるのであれば、
ハンドルネームもお願いしますね。
最低限のネチケットは守っていただきますよう
お願いいたします。

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