スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

花組新人公演~新公でわかった・作品論~

すっきりしました。色々。

まず昨日、花組新人公演に行きました。

そこから書きます。

結果から書くと、

「どんなに頑張ってても、舞台にその成果がでなければ意味がない」

ほかにもごらんになった方の感想をいくつか拝見したんですが、
ヅカファンならではの「温かい」感想が多く、
じゃあ自分はどう書くか?と考えて、
「自分が演出したなら?」で書くことにしました。

そう書くことで、
何故この作品が「丁寧に書かれていて、好感が持てる」のに、
寝てる人やリピしたいと思う人がいないのかが、
理解できるからです。


最初に、別にジェンヌさんたちを「叩く」とか、
そういう意図でないことは、長く読んでいただいてる方には
わかっていただいてると思いますが、念のため。

「嫌いモンなら感想も書きません!」

では。

「ラストタイクーン」(役名は時々はぶきます)
これを、ワタシは蘭とむを中心に、それに関わる人たちの物語と思って見てました。

だから、それぞれのキャラが多少弱かろうと、
物語がふろしきをひろげたわりに、
たたみそこねた部分があろうと、
「すべて蘭寿とむのため」と我慢して観てた部分もあります。
これが、サヨナラ公演でなければ、
はっきりいって、そんなに何度も劇場に足を運ばなかったでしょう。

答えは「1度だけでは、意味がわからなかったから」

これは、ヅカ作家さんに、忘れないで欲しいのですが、
ヅカファンは「ご贔屓」のために何回も見るという
優しさという「甘え」を、劇団や作家、そして生徒に与えてしまいます。
もし、これが「宝塚」でない舞台であれば、
本当に厳しいです。
「1度みて、面白くなければそれまで」だからです。

本来は「1度みて良かったからまた観よう」
というのが「本当の舞台」だということを忘れないで欲しい。

今回は、先に書いたように、初日では「自分なり」の理解で、
最後だからと言い聞かせて、観にいきました。
でも、これは蘭とむに対しても失礼ですね。
「同情で観てた」んですから。

「この作品で最後なんて、可哀想」と。

サヨナラ公演は、そのトップの生涯にとって「大切な作品」のはず。
だからこそ、毎回毎回、サヨナラのたびに「いいものでありますように」
と、ファンは願うわけです。

そして、その思いに対し、いままでは座付き作家は応えていました。
だから「ラストタイクーン」の前に、
記事に、できれば柴田先生、ショーは岡田先生にならないか?
と書いたんです。
自分が観た時代で、1番信用できる座付き作家さんだからです。
また、蘭とむであれば、ハリーも相性が良かったし、
ショーは「リスペクト」でない大介氏であれば、最高だったと思います。

サヨナラは、そのトップにあった作家を選ぶべきであり、
大劇場デビュー作家さんをあてるのは、あまりにひどい罰ゲームに感じます。
生田氏が選ばれたのは「春の雪」のみりお氏が良かったからでしょうか?
だったら、彼女が就任してからでも遅くはなかったと思います。

自分が初日以降、ショーの感想に重きをおいたのは、
あまりに残酷な、劇団への推測を信じたくなかったからです。

さて。
作品です。
「ルサンク」がでてから、脚本を読み込んで書くつもりでしたが、
構造が理解できたんで、もういいです。

なんで、眠いかといえば「話が単調」だから。
生田氏は確かにモンローの生涯を、きちんと描いていました。
でも作家にとって「見せたいシーン」がぶっちゃけわからん!!
きっとラストの蘭とむと、それを囲む花組子で、
「涙」を誘う図式が1番だったと思うけど、
それだけやん。
何がおもろいの?
こんなんで役者が、主演が、ヤル気だすと思うの?
客が泣くだろうって、ファンなめてんの?

あほか。

何年脚本書いてるわけ?

と、生田氏に会えるならいいたい。

新公で、理解できた「芝居の構図」

これは、蘭とむとみりお氏が、対立して、
初めて「物語として成立した話」

みりお氏が徹底的に「悪役」であり、
モンローを追い出そうと画策するが、
最後には、映画仲間がモンローの味方について、
悪役は去り、ヒーローは残る。

しかし、もう1つしかけがあり、
勝ったヒーローがこれからヒロインと幸せになる、
その手前で「悲劇」が起こるから
「心打つ物語」として観客にうったえてくるんじゃないんだろうか?

しかし、生田氏は、
みりお氏を「徹底した悪」に書かなかった。
これがまず失敗。
結局、みためのオヤジ具合しか話題にならないみりお氏。
可哀想だ。
もっと「悪く」演出するべきだろうに。
そしたら、彼女の引き出しもふえたハズ。

新公では、その対立が、はっきりみえたので、
「物語」として、みりお氏が本来果たす役割が理解できた。

そして、ヒロイン。
これがきちんと書けてない。
「似てる」だけで好きになられて、その人の人格無視。
ワタシ自身、死んだ恋人に「顔が似てるから」と、
好きになる心理や、そういう物語が嫌いなんで、
全然心にひっかからないし、
かつ性格の書き分けも、あまりできてない。
だから、芝居心の欠落してるトップ娘役は、ますます下手なままだし、
新公ヒロインまで、何を演じてるのかみえないままで終わってしまった。

また、ここにヒロインに対する「悪」として、
だいもんが書かれてるんだが、
結局、書けてないからテーブルをひっくり返す男で、終わるもったいなさ。
新公のキキは、ひっくり返すこともできないまま、
中途に終わってしまった。

キキの作家にしても「お前らのバカー」で
去ってしまうから、結局何の役割ででたのかわからん。
新公でも同じ。

モンローに反発してるのに、
解決しないまま、去っていくから、観客おきざり。
あれだけ、モンローラブだった、みりお氏娘も。
かわりに、いままで敵か味方かわからなかった
みつるが、いきなり擁護して、
「あなたは味方だったのか!」とか、
終始、モンローのそばにいる一花秘書以外、
みんな、あまりに唐突すぎる。

ついていかれへんやん!!
そりゃ、となりのおばちゃん、寝るわ。


同じ原作ということで、イケコ版「失われた楽園」がスカステで放送されました。

これで演出の力量がはっきりでてます。

原作があろうとも、忠実でなくていいし、
多少作者の、書きやすいように変えても、
それが「役者が魅力的」にみえるならいいじゃないか。
生田氏は原作があれば外さないという前評判もあったから、
余計にガッカリした。
原作からひっぱるエッセンスが今回は悪かった。

イケコは、タータンを「悪」にして、ミキちゃんに対立させ、
「演劇的」な演出に見事に変えました。
ワタシは、物語はイマイチでも、
トップの見せ方、舞台の見せ方においては、
こちらのほうが、よほど評価できます。

ワタシなら、みりお氏を大ボスにし、
だいもんをつかって、
まさに蘭乃と幸せになろうとしてる、蘭とむを殺させるでしょう。
そこで暗転。
そしてスクリーンのシーン。
そこに写すべきが「千夜一夜物語」
語り始めるモンロー。

わたしなら、こう言わせたい。
「嘘というのはやっかいなもんだよ。
だけど、その嘘をスクリーンにするためにオレは正直に生きてきた。
オレは言葉がたりないから、誤解もされた。
でも」

そこで舞台に並び立つ花組子に照明。

「みんな最後にはついてきてくれたから」

そうして銀橋を渡りながら「サンキュー」の歌。
「明日にたくす」と歌いながら
去る蘭とむだったら、壮絶にカッコイイと思う。

この役は、カレーの初主演には、あまりに重い役だった。
それでもよくやったとは、思う。

まずは作品論の締めくくりとして。

劇団には、サヨナラ公演には、
その生徒に合う作家をお願いします。

作家には1度みただけで、理解できる物語を書いていただきたいです。
時に理解できなくても「作品自身に魅力がある」から、
人気ある作品もありますが、それは天才作家のみにおこる奇跡です。
宝塚の基本は「また観たくなるわかりやすい作品」が基本です。

そして生徒さんには、どうかレッスンしてください。

それは、次の生徒編で。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

スッキリしました

こんにちは!
私も22日に花組を観に行きました。
ラストタイクーン、観終わった後なんだかスッキリしない。悪くはないんだけど、所々腑に落ちない。
そういった感想で、なんとなく生田先生らしくないな…と思いました。

私も特にヒロインの描かれ方が弱いと思います。
何を思い、何がしたかったのか…が本当に分からなかったです。
純粋に蘭乃さんの演技力のせいかと思ってましたが、脚本も弱かったんですね…。
でも逆に描かれていないのなら、掘り下げ方によっては上手くいけたのでは…!?とか素人ながらに思ってしまいました…。
にしても蘭乃さん、今回は演技も歌も酷すぎます。
この出来でアントワネットとエリザベート?
不安は募るばかりです。
せめて、今回の公演でやるやん!!って思わせて頂きたかったです。
観客もそれを望んでいると思います。

話がすごくズレましたが、みつるさんに関しては
あ、このキャラは主人公側につくな。
と直感的に思えました。
単に私がみつるさんが好きでよく観てたからかもしれませんが…。
キキちゃんに関しては、そう来たか…と思いました。
どちらにつくでもなく(というよりかは後に引けないから?)、自分は自分の道を進んで見返してやる!!
なんか不器用な人だな…と同時に若いな…と思いました。
むしろ見返してやる!!という前向きな台詞に何故か好感持てました。

あくまで初見の感想なので、今回の公演が良かったのか悪かったのかは正直分かりません…。
でもさようなら公演に大劇場デビューな作家さんをあてるって大丈夫なの?と心配してました。
生田先生ご自身も今回で思うところは多く、次の作品で座付き作家としての真価を問われると思います。
けど蘭寿さんにはこれが最後だと思うと、ベテランの先生にした方がよかったのでは…!?考え出すときりがないです。

それでもケイコ先生よりかは生田先生で良かったと個人的に思ってます。
私の中で堕天使の涙は最低のさようなら公演だと思っているので…

それでもまだ2回観るチャンスがあるので、しっかりと蘭寿さんを見送りたいと思います!!
それでは失礼します。

ありがとう

次回観劇時は
ナムタンさんの演出に脳内変換して観ることにします。

ちょんたさま

コメントありがとうございます。

本当に色々な思いがありますよね。

ご一緒に蘭寿さんを応援します!(^^)

めいさま

いやいやいや。

あくまで私が解釈しただけなんで、
参考になるかはわかりませんです(汗;

めいさんの楽しい見方を見つけてくださいませ!(^^)
プロフィール

ナムタン

Author:ナムタン
宝塚歌劇の批評、芝居のお話などを書いてます。
自己紹介なしのコメント、
不快になるコメントなどは
削除、通報いたします。
また名前が名乗れるのであれば、
ハンドルネームもお願いしますね。
最低限のネチケットは守っていただきますよう
お願いいたします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
フリーエリア
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。