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「ベルサイユのばら」初演~ザ・100周年~

今年も宝塚ブログを宜しくお願いいたします。

特に100周年という、自分の人生の中で、
宝塚に関しては、もう最後のスペシャルイヤーになると思うので、
今年は特にイベントなどにガンガン参加していきたい、
と思っております。

楽しまないともったいないんで。

で、100周年ということで、
改めて観る作品第1作目。
「ベルサイユのばら」初演。

正直、今まで、まともに見ませんでした。
ヅカファンでありながら、初演に軽く「拒否反応」を
おこしてたんです。
でも昨年、安奈オスカルと、運命的な出会いをし(苦笑)
たちまち、虜となったのです。

何故拒否反応を起こしてたかというと、
自分がまともに観た「ベルばら」が雪組かりんちょさん、イチロくんの
「アンドレとオスカル」編。
あの2人で、もうええやん。と自己完結してたんで、
あとの作品はみたけどあまり覚えておりませんでした。
さらにヅカ離れしてるうちに作品がえらい方向に行き、
戻ったときには、ペガサスに乗ったり、
馬車がとんだり「これはサーカスか!?」と
頭をかかえる作品と成り果てていたので、
本気で「お笑い」のフィルターを通さないと
正気では見られない作品になってました。

そういう「トラウマ」を克服し、
キチンと初演NHKバージョンを見ました。


まともやん!!

漫画は飽きるほど読み返してる私です。
この作品の主人公はアントワネットであり、
オスカル、ましてやアンドレはサラダにかかったドレッシング的存在。
あくまでメインはアントワネットさま。
そして、フェルゼンとの恋。
そこにオスカルという架空の、しかも男装した女性を登場させ、
物語は、アントワネットより、オスカルに人気が集中した次第。
そんな原作ですが、
あの植田センセは、一応原作を1回は読んだんだな、と感心しました。

初演は「異空間の歌姫」カンさまのアントワネットがヒロイン。
堂々とフランス王妃を熱演。
あの歌声で、青きドナウを歌われたときの感動。

オスカル。
常に植田作品の先駆者であるショーちゃんさん。
オスカルが、原作で添え物的存在であることを
きちんとこの初演でも、出すぎず、崩さずで、
立派に演じておられました。

話に突っ込みはたくさんあれど、
まともな脚本であることに驚きました。

時間もコンパクトにまとまっており、
かつ「見せ場」もきちんと入れてるところは、その植田氏の
手腕に拍手したいです。
というか、あんな3時間近くかけなくても、
本来は、コンパクトに上演できることを、
初演で証明しております。

確かに、アンドレとの恋愛がまったくでなくて、
パリ出撃前に「今宵一夜、妻にしてくれ」と
言い出すオスカルさまに「ちょっと待ったああ!」
といいたくなりました。
(あの有名なラブポーズもありません)
アンドレはパセリ的存在なんで、
あとは「命だけは大切に」といって、
死んでしまうのみです。
まさか、時を得て、ガラスの馬車に乗って、
飛んでくるとは、思いもよらない扱いです。

バスティーユ陥落。
オスカルさま絶命。

その後、笑ってはいかんのですが、
スウェーデンに帰国してのんきに花祭りに
興じるフェルゼンは初演からだったんですね!
去年の雪組バージョンで、わざわざともみんジェローデルが
助けを求めて壮フェルゼンのもとを訪れたさいは、
なんでやねん!と笑ってしまったんですが、
初演からおかしな設定なんですね。
立ち回りはなくても、もう鞭をふるう、ゆけゆけフェルゼンはありました。
演じるのは大 滝子さん。
あのカンさま相手には少々小者なフェルゼンですが、
植田センセのフェルゼンの人物造詣イコール空気の読めないオトコ、
という役柄は、全然ぶれていません!!
初演からフェルゼンはKYオトコでした!!!


植田作品で、ブレない人物は珍しい。
センセ自体、フェルゼンにはあまり興味がないんだろうと思います。

牢獄の場面もきちんとありました。
ラストは初演では芝居的。
最近のフェルゼン編でみた、
アントワネットは断頭台に消え、
フェルゼンの「王妃さまあああ」の絶叫で幕、のほうが好み。
改変して正解だった、これまた珍しい例だと思います。

芝居的に幕にするなら、カンさまくらいの大物娘役でないと、
舞台がしまらないのです。
だから、フェルゼンに絶叫させて、幕をおろすほうが、
簡単に感動をおこせる、という作り手の作為も感じます。

ともあれ、初演がこれだけまとまってたのに、
どこがどうなって、
あんな素っ頓狂な作品になったのか、
100周年という記念でもありますので、
これからも考察したいと思います。

とりあえず、
榛名オスカル。
女らしさを前面におしだしたオスカル。
ただショーちゃんさんのニンにはあってないと思った。
彼女は「永遠物語」を代表作とする、
不器用かつ粗忽な「オトコ」を演じるとピカイチ。
まだバトラーのほうが、やりやすかったと思う。
しかし、彼女が1歩踏み出したおかげで、
「ベルばら」が成功したわけで、
この功績は、もっとたたえられても良いと思うが、
ご本人が謙虚なのか、何十年も後輩の、オスカル役者のほうが、
デカい顔して「オスカルとは」と、語ってる気がします。
ショーちゃんさんは非常に器の大きなかただと思いました。

カンさまアントワネット。
貫禄十分。母性が強くて、どうも国の財産をつぶしたおばかに
みえないのが、すごい。
初演は、フェルゼンとのキスシーンもありで、
ドキドキしてしまいました。
とても大人です。
大人同士の恋愛。
(今度のみりおちゃんフェルゼンと蘭乃アントワネットは、
中学生の文化祭的香りがします)
初演は、それくらい「みてはいけない感」がありました。
そして歌。
これくらい歌える娘役は、本当にいないんでしょうか!?

あと印象に残ったのはアランを演じた、美里景さんです。
(この方、花組におられませんでしたか?)
とにかくアクが強く、でもオトコらしくて
まさに「アラクレもの」のアランでした。
もし現役だったらファンになってると思います。
(と、調べたら蘭とむのダンスの先生じゃないですか!!
師匠に似たのかしら、蘭寿さん。素敵です!!)

ル・ルーも本来、原作の、外伝で出てくる脇の存在。
ヅカ版ではめちゃ存在感ありますが、
本編には全然でてきません。
ワタシもル・ルーの必要性をまったく感じないので、
今年はひっこめてほしいです。
本当に原作を読んだなら、
ジャンヌは必ずでないといけないし、
ポリニャク伯婦人の娘も必要だし、
アランの妹、ディアンヌもおいしい役です。
娘役をル・ルーでごまかさなくても、
出るべき人はいるんですよ~

また、オスカルがフェルゼンへの思いを断つために
舞踏会に、ドレスを着て出るシーンがあります。
安奈バージョンにもありましたが、
あれは、この物語のキモでもあるので、
復活させていただきたいです。

植田氏は、漫画の読み込み、苦手だったと思います。
そもそも漫画自体、読まなさそうですし。
それに原作小説があっても自己流の方ですから、
そんな人の台本にしたら、初演は、
ツボははずしながらも、スターをみせることに成功した作品だった、
とワタシは思います。
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私も

初演を見ずに来たタイプです。当時アンチベルバラだったし。安奈・榛名版、汀・麻実版も1度ずつ見ただけ。劇画を初めて読んだのはベルバラでしたが。初演は切り張りだらけ。劇画の中身はこうだよ、というご案内的要素が強い感じを受けました。上演が決まった時古城都さんがオスカル役のはずが結婚の為退団され、急遽オスカル役をしたのが榛名さんでした。私もニンではないと思う。ただよくやりました!です。カンちゃん、素晴らしい!私は鳳・初風版も見たんですが、やはりアントワネットが大きくないとあの作品はダメなんだなと痛感しましたね。年々小さくなり今じゃママゴトアントワネットです。貫禄、押し出し、そして声。申し分ない方。ただ役変更で大変だったかもです。植田さんにしてはシンプル。だから良かった。あと群舞もなくせり上がりで初風さんのソロ。どうだ!この貫禄!この迫力!筋としてはあまりに切り張りでしたが、あれはあれでよくやった作品と思います。皆さん大人でロザリーなんかキリスト教のシスターみたい。ディアンヌも出てきますがチョッピリ。役より雰囲気を取ったのかなと。アランのピンちゃん、いいですね。在団中から好きでした。植田さんにしては頑張ったと感じました

No title

初演は本当にまともでコンパクトにうまくまとめられている
と思いますよ。

だって、二本立てだったんだもん。
宝塚では前モノは日本物レビューでしたが、
東京は、なんと!
鴨川先生作演出の『ザ・スター~さよなら真帆志ぶき~』
が 前モノだったなんて、信じられへん!!!
まさに、宝塚の転換期だったんでしょうねぇ。

私は週刊マーガレット連載中からの劇画ファンでした。
フェルゼンは、宝塚ではつまらない人物として描かれてますよね。
でも。生徒さんのキャラに萌えて観れば楽しめます(笑)。
1989年の雪組再演の特出のルコさんとかシメさんとかマリコさんとか
とにかく、白タイツの貴族姿が似合えば、宝塚のフェルゼンはOK!
今年また、いくつもの組で再演されますけど、
私は過去の想い出を大切にしたいので遠慮させていただきますね(苦笑)。

ベルばら♪

こんばんは(^.^)

ベルばらの深いお話についつい出てきてしまいました。
BS で最近ベルばら初演もやりましたね。でもやはりオスカルは
安奈さん以外は観れないというか…。ショーちゃんはアンドレがピッタリですよね!でも最初は榛名オスカルで安奈アンドレだったらしいですよ!もし決行されてたら今の宝塚はどうなってたのでしょうか?なんて考えてしまいます。
めったに意見など仰らない安奈さんが「それはどう考えても絵面的にオカシイ」と植田先生に仰ったそうです。
バトラーにしてもスカーレットにしてもやはりイメージというものがありますよね!

先日BS で映画「風と共に去りぬ」をやってましたがクラークゲーブルが演じてるバトラーが私にはツレちゃんソックリ!に見えました(^.^)

まさにツボをとらえた考察

そうそうその通りと頷きました。

このベルばら映像が、私が初めて宝塚を宝塚と意識して観たものでしたが…
ベルばら漫画脳になりきっていた11歳の私にとっては、抱腹絶倒ものでした。
(漫画的ツボをことごとく外してくれていた、という意味で)
拍手が客席から起こる、牢獄の場での…初風様マリーの素晴らしさに涙するようになったのは…平成再演を観て以降でした。

榛名様の4Dオスカルへの果敢なるチャレンジのみが、ドキュメンタリーとして…ドラマティックに頭に残ったのみでした。

第二弾のオスカルとアンドレ編がベルばら戦略成功の決め手であった事は間違い無いでしょう。
当時ターゲットの客層のど真ん中だった私の、正直な感想です。

私も、初演を見て「まともやん!」と思った一人です!
ここ最近のベルばらは、外伝を作るは再演を繰り返すたびに台詞が現代化していたり、演者の質が落ちているわ、演出がむちゃくちゃで、それこそ"お笑い"みたいだったので、初演の方々の演技・歌唱力でやっと「これがベルばら!」と思いました。
次の中日での花組ベルばらは、ナムタンさんのおっしゃる通り、中学生の文化祭臭がします…。
ル・ルー、いらないですよね?
私も、少なくても娘役はジャンヌとディアンヌは必須だと思います。
実力のある若手花娘にやらせてあげたい!
ゆきちゃんみたいな芸達者なら、ジャンヌもディアンヌもうまくやってくれて、文化祭臭が弱まってくれそうなのですが…。
ほんとは、ゆきちゃんロザリー希望ですが、たぶんかわいいどころはべーちゃんか96期あたりに回りそうな気がしますね…。
悲しいですが…(;_;)

まめぶさま

いつも知識をふんだんに、取り入れて書いていただき
ありがとうございます。
当初の古城都さんが、オスカルだったら?
また歴史も変わってたでしょうね!!
すごいなあ~

ワタシはキリハリというより、
とにかく「ツボをはずした」原作の引用みたいに
感じました(笑)でも、一応「ベルばら」として成立していた、
植田センセ、奇跡の1作の1つだと思います。

千露さま

コメントありがとうございます。

「フェルゼンだったら白タイツ」ということですね!

ただ、漫画のフェルゼンは、オスカルを
本当に心の友と思ってますよね。
オスカルは彼を、恋愛対象なのにたいして、
フェルゼンにとっては「お友達」。
そのスレ違いが、ワタシにはツボといいますか、
少女漫画の王道だと思ってるのですが、
宝塚版では見事にスルーされてて、哀しかったです。

かしげくんさま

コメントありがとうございます。

ワタシも客観的にみて、安奈さんがオスカルのほうが
自然であろう、ということで榛名さんがアンドレになった経緯を
本で読みました。
榛名さんにとってはアンドレ役者としての幅もひろがり、
結果、公演は成功したのですから、
いかにニンにあった配役が大切なのかが、
よくわかりますよね。

クロさま

いつかは「ベルばら」をきちんと書きたかったので、
100周年を機会に、自分の意見を書いていこうと
思っております(^^)

「抱腹絶倒」ものというクロさんのご意見に
笑ってしまいました!同志!!

さらに第二弾が大きく宝塚に影響した、というのは
ワタシも同じくです。それは次回書きますので、
またご意見お願いいたします。

ユリさま

コメントありがとうございます。

「文化祭」というのは、去年の月組「ベルばら」を
観た帰りに、若いお嬢さんたちが
「なんか女子高の文化祭みたいやったなあ~」と
感想を言ってはりまして、
ちょうど、まさみり世代と同じ歳くらいで、
「ああ、同じ世代がみたら、お祭りレベルに感じるのか」
と新鮮な感想に思ったのです。

もちろん、まさみり世代でも「それは違う!!」という方も
おられるでしょうが、観てる方のなかには
「文化祭」と同じと思う方もいる、
というコトも、知っておきたいと思ったので書きました。

文化祭は「感動」を求めません。学校の思い出です。
舞台はあくまで「感動」させるモノなので
違いをハッキリ出して欲しいですね。

No title

初演は 短時間なのに まとまっていると思います。
個人的には アンドレをやった麻生薫さんが よかったです。 見た目はイマイチですが 心があったように思います。
確か,評価も高かったように記憶していますが・・・

初演の初風さんのアントワネットは 素晴らしいと思いますが…後の…ツレちゃんがフェルゼンの時の ベルばらでは 確かに歌とかは 素晴らしいですが ,だいぶ太られていて 見た目が…牢獄の場面とか 断頭台への階段を 登っていくところなど 当時 「えっ!ないでしょう・・・これは・・・」と思いました。
もう少し節制していて欲しかったです。
技量だけでなく宝塚では見た目も重要だと私は思います。

そもそも 宝塚ファンは 早くから 「歌劇」の高声低声に ベルばらを 星組でやって欲しいと 多くの投稿をしていました。
当時の星組には、すべての役にピッタリの人達がいました。
ベルばら上演が決まった時、うれしかったけれど…なんで月組なの…と思いました。
私は 今でも 当時の鳳さん,大原さん,安奈さんの星組で上演すれば ベストだったのにと思っています。

過去も現在も歌劇団側は配役など,ファンが希望するものと違うことが多々あるのが残念です。

美里景さん

1968年に初舞台を踏んだ美里景さんは、
月→雪→花→月 と、3回の組替えを経験されました。
芸名が平仮名になったのは1976年、その直前に交通事故に遭った
ことで、改名を考えたそうです。
蘭寿さんの「ダンス」の師匠と言うよりは、宝塚受験スクールの主宰
なので、受験科目全般を指導した…と言うべきですかね。
蘭寿さんは、日比野桃子(みさとけい)さんのスタジオ【トップハット】の
1期生ですから、桃子先生としても思い入れがお強いと思います。
私は54期ジェンヌが大好きなので、つい しゃしゃり出てしまいました
m(_ _)m

私は、昭和のベルばらにハマったクチなので、杜アンドレ・一路
オスカル版は、初演のほうがよかった…と思いながら観ました。
天海バトラー版や一路スカーレット版の風共も、ナンカ物足りない
なあ…と感じてしまい…。
やはり、自分の観始めた時期で、感じ方は変わるものですね
(タカラヅカに限らず)。

今年もよろしくお願いします。

ゆうみんさま

コメントありがとうございます。

当時のお話をありがとうございます。
そうなんですか~としか書けなくてすいません。

カンちゃんは、体型云々を言われても、
あの歌声という武器があったから、
良かったんじゃないかな、と思います。
難しいですね(^^;

貴重なお話をありがとうございました。

さんきゅうさま

こちらこそ今年も宜しくお願いいたします。

みさとけい、というお名前より先に
桃子先生、で覚えていたので、
最初ピンときませんでしたが、
このアランで、好きになりました。
アランに限らず「紅はこべ」でも素晴らしい歌声を披露されたとか。

54期はみっきーさん、シビさん、上原まりさん、
尚すみれさん、男役娘役ともに充実した期だなあと思います。

蘭寿さんはスクールの1期生なんですね。
教えていただいてありがとうございます。
プロフィール

ナムタン

Author:ナムタン
宝塚歌劇の批評、芝居のお話などを書いてます。
自己紹介なしのコメント、
不快になるコメントなどは
削除、通報いたします。
また名前が名乗れるのであれば、
ハンドルネームもお願いしますね。
最低限のネチケットは守っていただきますよう
お願いいたします。

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