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「安奈淳物語」~鴨川作品を求めて~

「安奈淳物語」(北 康利・PHP)読了。

安奈さん初心者には、最適の1冊でした。
少女時代、音校時代、宝塚時代、そして退団後の舞台から
病気のことまでを書いた本。
病気を発症し、そこから再び「安奈淳」がよみがえるまで、
涙がとまりませんでした。

早くから歌で注目されてたとはいえ、
演技面では、評価が厳しかったなんて、
あの「オスカル」をみてしまうと、
とても思えません。

また、当時のタカラジェンヌの稽古風景も
描かれているのですが、
鴨川作品「シャンゴ」で、招聘された振り付け師
「鬼のストーン」ことパディ・ストーン氏の
稽古とは思えないシゴキは読んでても迫力モノ。
まだ20代の娘さんたちを蹴り飛ばしたり、
叩いたりなんて、今ならムリやろなあ~
それだけ、作品がやりがいのあるものだから
作り手は必死に稽古をつけたと思うし、
叩かれ、けられながら生徒がついていったのは、
「良い作品を作りたい!!」という情熱にあふれてたからだろうし。
舞台作りの原点というか、当たり前のことなんだけど、
苦しい思いをして作った舞台あからこそ「価値」もある。
多分今の宝塚にはなさそうな「生徒と演出の信頼関係」が
切ないくらい伝わる。

「シャンゴ」は成功に終わり、これが「ノバボサ~」へと
繋がることも理解できた。
「シャンゴ」といえば「アムール・ド・99」で
宙組が再現し、賞を取ったはずだけど、
賞に価してたとは、ワタシは思わない。
宙組オリジナルのショーに対してなら、喜べるんだが、
先輩たちが、苦労したものを、今の生徒にしたら
頑張って再演したね、という感覚で、観てたので、
どうもモヤモヤ。宙組云々でなく、簡単に過去の苦労を
「リスペクト」して、あっさり高評価を与えると
作品の劣化に繋がると思うから。
しばらく宙組はショーもないし、頑張って下さいとしか
書けないんだが(「シトラスの風」も再演ですし・苦笑)

安奈さんは退団時「シャンゴ」を思い出の作品にあげ、
「オスカル」と思ってた記者を驚かせたそうであるが、
それだけ、思いも強かったんやろなあと思う。

ツレちゃん、大原ますみさんとの「ゴールデントリオ」時代。
「我が愛は山の彼方に」が長谷川一夫先生の演出だったと知る。
月組のきりやん、龍の「我が愛」は、これを見習ってませんよね?
植田作品は、長谷川一夫先生の演出ありきで、
成り立ってきたんじゃないかなあ?
「ベルばら」もはじめに「長谷川演出」ありきの企画だったそうだ。

花組トップ時代。
「ノバボサノバ」初日前日。
鴨川氏逝去。

あの力強い「シナーマン」が、この事実の上で
歌われたものであることを考えると、
本当に「罪びと」がどこへ飛んでいこうとも、
神は助けはしない、という原曲の歌詞とリンクして、
切なかった。

以降、彼女は活躍を続け、「風と共に去りぬ」の
スカーレットで退団。

フェアウェルコンサート。
「サヨナラにリボンをかけて」

東宝楽日。
集まったファンの人の数は1万3000人という。

在籍14年!であった。
退団されてからの舞台活動等は、割愛させていただく。

病気に関しては本当に、
「生きてくださってありがとう!」の気持ちだ。
来年のワタシの目標の1つは「安奈さんの歌を聴く」

最後に、安奈さんへ、鴨川先生からの言葉を。
「もろく、はかないものに対する哀惜と不安を
安奈淳は常に周辺の人に与える。
それも魅力の要素になっている」
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No title

美樹ちゃんとしては「シャンゴ」は特別だったんだと。
初めてポスターに顔が載ったのもこの作品だったと思います

 鴨川先生については、初舞台も鴨川先生ですし、そしてノバの初日の前日に亡くなられたこと、お葬式のこと、いろんなことを今では笑顔でお話されています。公演中のことも「信長スカッとして楽しかった」と話していますし、舞台に集中出来ていたようではありますね。
 植田先生や草野先生は精神的にとても辛かったみたいで、美樹ちゃんと対談した時にノバの頃のお話をされていました。

 あかねさす紫の花は初演はあて書きで、拙ブログでも書いたのですが、この初演が一番良かったのではないかと思います。東上しなかったので、レコードを何回も聞きました。スカイステージで映像が流れたとき、演出がシンプルで、演技者の演技に頼っている感じなのが緊張感があってとてもいいです。
 美樹ちゃんも本当に気に入っていて大好きなお役だということです。
 博多座での再演が初演バージョンと聞いていましたが、潤色が本当につまらない作品にしてしまっているんですね。
 初演はまさに「ままならぬ人の心」誠実な子までなした夫がいながら悪い男と知りつつ心惹かれずにいられない女心と取り巻く人々の揺れ動く情感の機微が主題ですが、2演以降、「権力に引き裂かれたかわいそうな夫婦」の話にされてしまっていて、何ともつまらないのです。
 「我が愛は山の彼方に」も「オペラ座の怪人」のクリスティーヌではないのですが、どちらを愛していたかではないんですよね。それをどちらかに決めてしまって演出すればつまんない話になってしまうのはあたりまえなんです。
 チャムガに恩義を感じつつ、秀民への愛も変わらずに存在する、それを演じられないと全く面白くないと思うのですが。
 全ツは脚本が違っていますので、チャムガが負け戦に出た経緯がかなり端折られていますので、あれでは唐突な感じですよね。衣装もその国への敬意が感じられない酷いデザインだったと思います。

No title

ナムタンさん、こんにちは!
御ブログを読ませて頂いて、オトミさんに関する記憶が沸々と蘇ってきました。
ベルばらブームだった当時、『ばらよ美しく咲け』という漫画がマーガレットで掲載され、リアルタイムで読みました。
その中でオトミさんが初舞台のショー(確か『エスカイヤガールズ』)のロケットで、一人だけ靴を間違えて舞台に出てしまったこと、憧れの那智わたるさんを舞台袖で観ていたこと、ストーン氏のスパルタ稽古の凄まじさなどが描かれていました。

オスカルをしていた頃、本当に痩せてしまったそうで『バスティーユの踊りの時、サーベルの鞘が腰骨にあたって痛くて…』という後日談を耳にした時、胸が痛みました。

来年、100周年のイベントでは是非、お元気な姿を見せて欲しいです。

(しょうもない余談ですが、あの当時、オトミさんの愛犬『パコ』にちなんで、うちで飼い始めた犬に同じ名前を付けたのをふと思い出しました(笑))

私も何年か前に読んだことがあります。
安寿ミラさんの献身についても書かれていて心温まりました。

ところで、長く「ノバ・ボサ・ノバ」再演の許可が降りないのは鴨川夫人が頑なに許可を出さないから、と鴨川先生とオトミさんの恋愛については以前から噂でした。
夫人が亡くなられ、ソレ!とばかりに再演された99年の作品は、本当に色んな意味で残念で哀しく、歌劇団に対して憤りさえ覚えたものです。

「シャンゴ」は生で観ていないのでシャンゴじゃないかも知れません。当時のショーの映像で観たことがあるのですが、出演者30名くらいが全員、頭逆立ちをする場面がありました。
当時の生徒さんは今よりずっと身体的に優れていて「ノバ・ボサ・ノバ」の踊り難い八百屋舞台でも、もっとずっとキビキビとしたダンスをしていたと思います。

「愛の宝石」も「夢人」も、オトミさんが歌うとまったく違って聴こえます。
残念ながら題名を覚えてないのですが『ル・ピエロ』の主題歌は、正に鴨川先生のオトミさんへの言葉どおり、愛を讃えているのに儚さに胸が苦しくなるような素晴らしい歌で、大好きで今も耳に残っています。

No title

最後の鴨川先生のお言葉するどいですね。

宝塚の魅力の原点を当時の安奈淳さんが体現していた・・・

と云う風にも読み取れます。

安奈淳さんが鴨川清作先生の愛弟子であったことは確かです。

先生へ捧げる思いが

あの「ノバ・ボサ・ノバ」へ無限のエネルギーを与えていたのかも

知れません。

そして・・・安奈さんの挙げられている「シャンゴ」

私も心から観たくてたまらない作品です。

でも・・・あの時の意気も人も・・・それを支えた人たちも

今はもういない・・・。

再現不可能であればこそ、求めてやまない・・・。


数万分の1の確率で起きるドラマティックな瞬間に

出会いたくて・・・こうして飽きもせず通い続けているのだと

思います。

えむさま

コメントありがとうございます!

「あかねさす紫の花」
私はあのラストシーンが大好きなんです。
安奈さんの「紫に匂う花」
語るような歌い方にせつなさを感じます。

植田作品は何故に上演のたびに改悪さっるのでしょうね(苦笑)
「ベルばら」も「風共」も、はじめの頃の方が、
まともに観劇できるのですが。
「我が愛」も、そうなんですね。
なんだか残念です。

瑞垣さま

「安奈淳物語」でもパコのコトにふれてました。
安奈さんにとっては、心の支えだった愛犬。
大きな存在だったんだなあと思います。
100周年のイベントには出演される!!と
信じています!!この耳で安奈さんの歌声を
必ず聴くんだと念じています(^^)

kekeさま

こんばんわ!
そうなんですよね!ヤンさんが退団の時も、
NHKの特番で、安奈さんがゲストでヤンさんとトークしてました。
あまり表情にでないヤンさんが珍しく緊張されてて、
微笑ましかったです。

彼女が歌うと「愛の宝石」は哀しく聴こえます。
「夢人」もかなわないから追い続ける、という
とめどない愛の歌と解釈してしまいます。
多くのタカラジェンヌさんも歌われてますが、
「哀切」を含んだ歌い方をされるのは安奈さんだけだと
思っております。

クロさま

そうですね。
いつ出会えるかわからない「奇跡」
それをドコで求めるかは、人それぞれですが、
「宝塚なら!」という思いはありますよね。
出会えるかもしれないと。

来年の目標♪

ナムタンさん、こんばんは(^.^)
たびたびおじゃましますm(__)m

私も来年の目標♪は「安奈さんの歌を聴く!!」です。安奈さん命!の大ファンですが実は30年位のブランクがあります。でも今はあの頃よりも強く魅せられてしまっています。そのぐらい安奈さんは常に進化されています。特にシャンソンが素晴らしいです!一度安奈さんの「愛の讃歌」を聞いてみて下さい。私はまだ生では聞いた事がないので是非来年は聞いてみたいです。来年どこかでナムタンさんとお会い出来るかも知れませんね(*^^*)

ちなみにかしげくんとは安奈さんが大事にされてる熊の縫いぐるみの名前です(^^)

かしげくんさま

コメントありがとうございます。
かしげくん、貴城けいさんのコトかと思ってました(^^:

目標が一緒で嬉しいです!
是非是非、生で、あの歌声を聴きたく思います。
来年といわず、これからの楽しみです!!
プロフィール

ナムタン

Author:ナムタン
宝塚歌劇の批評、芝居のお話などを書いてます。
自己紹介なしのコメント、
不快になるコメントなどは
削除、通報いたします。
また名前が名乗れるのであれば、
ハンドルネームもお願いしますね。
最低限のネチケットは守っていただきますよう
お願いいたします。

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