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「日のあたる方へ」~気狂いとトラウマの違い~

とにかく2回観た。
1度目は、マカゼ君の芝居が良かったのと、
美城れん刑事の、おっさん臭さが
上手かったことで、星組、ええなあ~と思った。

ストーリーは「ジキルとハイド」の原作無視な、
キムシンオリジナル。
2重人格のハズが、結局キムシンの描いた世界は、
「いかにしてトラウマをのりこえるか?」
だったと思う。その意味では、テーマは成功したと思うし、
何より、メンバーの芝居がまとまってて、
私は好きだった。

2回目は、全体像をもう1度観劇。

1回目に手放しで、上手いと書ききれなかった、
風ちゃんの役に関して。
これは、風ちゃんでなく「台本」が悪い。
「精神疾患」といっても、色々ある中、
マリア・風ちゃんは何を患ってたのかが、
ハッキリわからない。
確かに「治しにくい」とキムシンは解説してるけど。
納得いかなかったんですよ。

それはマリアにつけた「演出」
あれは「気狂い」の演出だろう。

「目の焦点」があってなくて、
他者には理解不能な「歌」を歌う。
なんか「エリザ」のウィンディッシュ嬢もそうだけど、
「気狂い」の演じ方が、みんな同じに見える。

目の焦点さえ合わせなければ、それでいいの?
おかしなことを口走れば、精神疾患?

「精神疾患」はデリケートに扱うべき題材であり、
「ジキルとハイド」の原作無視で描いたなら、
実際「シナリオ・ハンティング」(描く題材の下見)を
精神病院までいって取材するまで徹底すべきだと思う。

ステレオタイプの演技指導では、あらぬ誤解を生んでしまう
可能性もあるのだ。
マリアは、めでたく完治したのか?
その抱える精神的な問題は解決できたのか?
脚本のツメの甘さが気にかかった。

トラウマを克服することと、
精神疾患が完治することは、まったく意味が違う。
お芝居だからこそ、
99パーセントの夢に1パーセントの真実を入れて欲しい。
素晴らしい作品は緻密な計算のもとに書かれた台本があって
初めて完成する。キムシンはツメが甘すぎる。

いい芝居をするジェンヌさんをそろえただけに惜しい。

ただ、マカゼ君は本当に上手くなった。
またみっきーは、実に嫌味のない青年が似合う。
歌も歌えるので、観ていて嬉しい。
れいや君も下級生ながら、キチンとした芝居をこなしてた。

また、はるこ嬢、ジキルに片思いなワケですが、
しどころがなかなか難しかったであろう役をこなしてた。
娘役さんて、本当に労が多いと思う。
なかなかやりがいある役が、娘役さんに回ることがないから。

風ちゃんは、今回は私が思うには「精神」を患うほどメンタルの弱い人には
見えない。強い役が似合う娘役さんだと思う。
これで色気がみにつくと、もっと向上すると思う。

ヒロさん、「ロミジュリ」といい、苦悩するパパ役多いなあ。
専科さんの人数が少なくなってるので、
この先、どうなってくのかも少し考えた公演でした。
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非公開コメント

なかなか

私の頭をよぎった事をうまく表現して下さっている。フーちゃんで一番解りづらかったのは「何の病気やの?」でした。あれはああいうものを見せて基金を募る見せ物か?と始めは思いました。フーちゃんはリアルな娘役なので意地悪な気持ちになった。(^^)では。鬱なのか?自分を子供だと思い込もうとしてるのか?…そうです、はっきりしない。ただ何かの病にして錯乱しやすい特長にしたかったんだろうなとは思います。ある意味掴み所のないマリアを演じたのは凄いと私はおもいました。キムシンの中ではましな作品。とにかく真風がよくやってた。天寿の良さも。だからマリアの設定を誤魔化された感じはします。難しいですね。(>_<)あと。こんなに難しい題材じゃないとダメなんでしょうか。もっと過去の先生方の本を読んで研究してほしいです。でも見た時はキムシンにしたらまあやれてた、と感じました。(^^;

アメブロ時代からの読者です。
風ちゃんは確かに強い役が似合うイメージありますよね!
日のあたる方へは気になってるので時間があれば見に行こうと思います。

南部ダイバーさま

そうなんですよね~
なんか、一つ、抜け落ちてます(笑)

風ちゃんは上手い娘役さん。
それだけに、劇団の都合良いように使われないように
見守りたいです。

☆さま

はじめまして。
コメントありがとうございます。
私の中では、風ちゃんは「ミーマイ」
サリーが似合うイメージです。

はじめてお邪魔します

ブログを拝見していて…
ふと…思いました。
妃海風さんでおりつ「小さな花がひらいた」が観たいな…

クロさま

わざわざありがとうございます。
風ちゃん、似合いそうですね!!
おりつかあ~♪
娘役さんもどんどん育てないと、
だんだん「宝塚」ではなくなる気がします。
また、遊びにいらしてくださいね!
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ナムタン

Author:ナムタン
宝塚歌劇の批評、芝居のお話などを書いてます。
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